「なんとかなったじゃん」が、また喋れる私をつくる。
- Lily Yoon

- 9 時間前
- 読了時間: 4分
最近、短期の事務仕事を外注で請け負っています。
以前勤めていた外資系企業の元上司から声をかけてもらった仕事です。
ある日、その上司から海外子会社の担当者とのオンライン会議に呼ばれました。
英語の会議。
……久しぶりだな。
ひそかに緊張しました。
元上司は、たぶん何も心配していません。
以前一緒に働いていた頃の私を知っているし、TOEICもそこそこの点数を取っている。「Lilyならこのくらい普通にできるでしょう」という前提で話が進んでいる。
いや、それと自信とは別なんです。
英語を仕事で使っていたのは、もうずいぶん前のこと。
知っていることと、今この瞬間に口から出てくることも、やっぱり違う。
そんなわけで、元上司、初対面の海外子会社の担当者、私の3人で急なオンライン会議が始まりました。
最初は少し緊張していたけれど、
話し始めてみると、
あれ。
案外、出る。
もちろん完璧な英語を喋ったわけではありません。
もともと完璧に喋れもしません。いつも帰国子女だったりよかったのに、なんて思ってしまいます。
でも、相手の話を聞いて、必要なことを伝えて、質問して、会議はちゃんと進んでいく。
そして最後、私はさらっと、
“Thank you for sparing your time.”
と言いました。
言ってから、ちょっと思った。
これ、昔めちゃくちゃ練習したやつだ。
昔、ビジネス英語を口から出しまくっていた
以前、ビジネス英語の定型表現をかなり集中的に練習していた時期があります。
読んで意味を理解して終わりではなく、とにかく口に出す。
何度も何度も口に出す。
会議で使う表現、相手に何かをお願いするときの表現、電話の取り方、話を切り出すときの表現。
実際の場面でいちいち日本語から英語に組み立てなくても、そのまま口から出てくるように、ガンガン練習していました。
その頃の貯金が、まだ残っていたらしい。
もう一つ、最近の生活で思い当たることもありました。
子どもの英語の絵本です。
毎日熱心に英語教育をしている、というわけでは決してないのですが、たまに英語の絵本を読んでいます。
当然、声に出して。
ビジネス英語のトレーニングと、子どもの絵本。
並べるとずいぶん違うけれど、やっていることは同じです。
英語を、口から音として出している。
これって案外、残るものなんだなと思いました。
TOEICの点数と、「私、喋れる」は別の話だった
私は韓国語を教える仕事をしています。
だから普段は、
知っているだけではなく、実際に口に出すこと。
間違えてもいいから使ってみること。
そんな話を、生徒さんにする側です。
ところが英語になった途端、私も普通に不安になる。
TOEICの点数がそこそこあっても、昔仕事で英語を使っていても、
「今、私、ちゃんと喋れるかな」
と思う。
語学力の客観的な証拠と、自分の中にある「喋れる気がする」は、どうやら別物らしい。
そして今回、もう一つ面白かったことがあります。
3人での会議が終わったあと、
なんとかなったじゃん。
と思ったんです。
英語力が、その1時間で急に伸びたわけではありません。
新しい単語を100個覚えたわけでもない。
でも、一度英語で会議をして、ちゃんと話が通じて、最後まで終えた。
それだけで、次に英語を話すことへの怖さが少し減りました。
「喋れるようになったから、自信がつく」だけじゃないのかもしれません。
一度喋ってみる。
なんとかなる。
そうすると、次はもう少し怖くなくなる。
怖くないから、また口を開ける。
そうやって、「喋れる私」のほうが少しずつ戻ってくる。
そして先日。
今度はその海外子会社の担当者と、私の2人だけで話したほうが早そうな案件が出てきました。
前の私だったら、
英語で1対1か……。
と、一瞬考えていたかもしれません。
でも今回は普通に、自分からさらっと「今話せますか?」とチャットで会議を申し込みました。
一回の「なんとかなったじゃん」は、思っていたより強かったみたいです。
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