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AIにハマって、アナログがもっと好きになった。

最近、AIにかなりハマっています。

本当に便利です。

実際に使っていると、「これは、なくなっていく仕事もたしかにあるだろうな」と実感することがあります。

人が時間をかけていた作業を、あっという間に終わらせてくれる。自分だけでは思いつかなかった方向から、考えるきっかけをくれる。

最新技術って、やっぱり面白い。


そんなふうにAIを使う時間が増えた一方で、なぜか私は最近、アナログなものが前よりもっと好きになりました。


蹴れば進む。それだけでいい


最近、駅までの移動に、非電動の折りたたみキックボードを使い始めました。

これが、かなり気に入っています。

駅までの移動時間が短くなりましたし、軽くて折りたためるので、電車と組み合わせて使えるのも便利です。


でも、いちばん気に入っているのは、速さではありません。

何も管理しなくていいことです。

電動自転車や電動キックボードなら、もっと楽に、もっと速く移動できるかもしれません。

でも、充電は残っているか。そろそろ充電しなければいけないか。鍵を持ったか。どこに駐輪するか。帰り道に雨が降らないか。返却ポートはちゃんと見つけられるか。


一つひとつは、大したことではありません。

ただ、こういう小さな確認が重なってくると、もう面倒くさい。


キックボードは、とても単純です。

持って出る。

開く。

地面を蹴る。

進む。

充電残量も見なくていい。


自転車のように、「ここに置いたから、あとでここまで取りに戻らなければ」という感覚も薄く、必要なら折りたたんで持って移動できます。

大きな乗り物というより、自分の足を少しだけ拡張してくれる道具に近い。

機能が少ないから、考えることも少ない。

それが、気持ちいいんです。



高機能だから軽くなる。機能が少ないから軽くなる


AIは、とことん高機能だからこそ、生活や仕事を軽くしてくれます。

キックボードは反対に、機能がほとんどないからこそ、生活を軽くしてくれます。

ずいぶん違うものなのに、私がどちらも好きなのは、少し面白いなと思いました。


新しいから好き。

アナログだから好き。

そういうことではないようです。


高機能かどうかより、自分にとって気持ちよく使えるかどうか。

便利さって、機能が増えることだけではないんだなと思います。


Spotifyが切れて、ラジオが戻ってきた


もう一つ、最近戻ってきたアナログなものがあります。

ラジオです。

Spotifyのファミリープランが切れて無料プランになり、広告が入るようになりました。

これが、なかなかうるさい。

もともとラジオを聴くのが好きだったので、それならと思って、しばらく使っていなかったラジオを再稼働させました。

やっぱり、いい。


Spotifyでは、自分が聴きたい曲を選べます。好みに合う曲もすすめてくれます。

でもラジオでは、自分の好みとは違う曲も流れてきます。

反面、知らなかった音楽が突然耳に入り、「これ、いいな」と思うことがある。

雨の日には電波が聞こえやすいこともあれば、電波の調子が悪くて、いつもとは違う局が入ってくることもあります。


きれいに最適化されていない。

でも、その少し不安定なところまで面白い。

自分で選ばなかったものが、向こうからやってくる。


そこには、便利さとは別の楽しさがあります。


効率よく選べることと、偶然出会うこと


AIもSpotifyも、こちらが求めたものを探したり、整理したり、好みに近づけたりするのが得意です。

これは本当に便利ですし、私はその便利さを十分に楽しんでいます。

でも、自分の希望どおりに整えられた世界にいると、思いがけないものと出会う機会は、少し減るのかもしれません。

ラジオから、知らない曲が流れてきて、好きになる。

電車が止まってしまって「困りましたね」と隣の人と話して、ご近所のスポットを教えてもらう。

コスメショップで底見栄しているテスター化粧品を見て、買ってみる。


ノイズや寄り道に見えるものの中に、自分で探しに行ったわけではない、偶然の素敵なものとの出会いが混ざっています。

それは、効率だけでは見つからないものです。


オンラインでも、対面でも


Binariでも、オンラインレッスンをスタートします。

場所を選ばず参加できるオンラインレッスンには、オンラインだからこその良さがあります。


だからといって、対面レッスンをやめるつもりもありません。

対面のクラスでは、クラスメイトから、自分では思いつかなかった質問が出ることがあります。

その質問によって、質問した本人だけでなく、そこにいるほかの人まで「あ、私もそこが分かっていなかった」と気づくことがある。

レッスンの前後に、予定していなかった会話が始まることもあります。


オンラインと対面のどちらが優れている、という話ではありません。

便利な方法を使いながら、同じ場所に人が集まることで生まれる偶然も、なくしたくないと思っています。


人間にしかできないことって、何だろう


AIは本当に便利だと思います。

使えば使うほど、「これは、なくなっていく仕事もたしかにあるだろうな」と実感することがあります。

では、これから先の時代、人間にしかできないことって何だろう。

そう考えたときに思いました。


人間が、人間として、人間と出会うこと。


これだけは残る。


語学って、「人との出会い」から必要になることが多いです。


「推し」との出会いも、きっとそうですね。

先に語学を学ぶ理由があったのではなく、誰かに出会い、もっとその人の言葉を知りたくなった。そこから韓国語が必要になることもある。


Binariはこれまで、「楽しくつながる」韓国語教室というコンセプトを掲げてきました。


これは、AIの時代を意識してつくった言葉ではありません。

でも、自分自身がAIにどんどんハマり、その便利さや能力を実感するようになって、改めてこの言葉が自分の中に落ちてきました。

AIによって、語学学習もこれからもっと便利になると思います。

一人でできることも、きっと増えていきます。


それでも、人と会うこと。話すこと。誰かを好きになること。知らなかった世界に偶然触れることは、だからこそ輝く。

いろいろなことがAIでできるようになるからこそ、「楽しくつながる」ことを目的にした韓国語教室には、これまでとは少し違う価値も生まれるのかもしれません。


そうか。

だからBinariは、これでいいんだ。

最近、私自身がそれに気づいて、少しうれしくなりました。


AIにハマって思ったこと。

人間が人間として、人間と出会うことこそ、いつまでも価値のあることだということ。


いつも通ってくださる生徒の皆さん、教えてくださる講師の皆さん、まわりで支えてくれている皆さんに感謝です。



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